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フォーラムについて

「九州大学・先端医療(translational medicine)研究フォーラム」
御参加の呼びかけ

 御承知のように、九州大学医学研究院では医用工学、生体工学の基礎および臨床研究が精力的に進められています。遺伝子治療も医学研究院、生体防御医学研究所でヒトへの応用に向けて準備がなされております。生医研や医学研究院では幹細胞を用いた種々の治療が試みはじめられていますし、若手研究者も育ちつつあります。医学部附属病院では「先端医工学診療部」が本格的にスタートし、ロボティクスによる研究型治療も始まります。生体防御医学研究所ではES細胞を用いた再生医療研究が近々始まる予定です。また、医学部附属病院では「研究医療機構」のもとに先端的医療研究が始まっております。歯学研究院では歯の再生の研究をはじめとする新しい試みがが進んでいます。薬学研究院では新しい発想のもとに創薬研究が精力的進められています。工学研究院、農学研究院においても医用工学、生体工学の基礎および応用研究が精力的に進められています。 

 一方、ここ数年、欧米のみならず、我が国においても幹細胞を用いた再生医療、種々の(ナノテクノロジーを含めた)医用工学の研究が急速な勢いで進行しております。ヒトES細胞を用いた再生医療研究も近い将来には実用の段階に入ると考えられます。国内外の大学、研究所では急ピッチで遺伝子、再生医療研究などの基礎および臨床研究が大規模に進められています。

 今後、再生医療、医用工学、生体工学、遺伝子治療、免疫遺伝子治療などが重要な治療法になることは明白なことから、九州大学においても、先端医療 (translational medicine) の研究拠点作りを行い、再生医学、再生医療、医用工学、遺伝子治療、新規治療法、治療薬の開発(創薬)など先端的医療に向けた特色のある基礎・臨床研究を強力に、しかも、「かなりの大きさの規模」を持って推進させることが重要だと考えられます。そのためには、この機会に個々の研究室で別々に先端的医療を目指して研究を行っている研究者が、部局、研究室を越えて横断的に収束し、一致協力して、コラボレイティブな基盤作りおよび拠点作りをする事が急務であると考えます。そして、他の大学、医療機関でのTranslational Studyとは異なった「九州大学の独自性」を国内外にアピールしていくことが重要であると考えます。また、これら先端医学、医療の基礎・臨床研究を目指す若い研究者、大学院生の育成と情報の交換の場を、出来るだけ早く部局を越えて、九州大学病院地区に形成することだと考えます。さらには、工学系研究者との共同研究、外部地場企業との共同研究、特許等の権利の保護、先端医療実施における倫理の問題など共同で解決してゆくべき課題が沢山あります。

 このような趣旨から、病院地区(医学部、歯学部、薬学部、生体防御医学研究所、医療短大)を中心に九州大学のHealth Scienceの研究拠点とすべく、医用工学、再生医学・医療、遺伝子治療、幹細胞あるいはES細胞などを用いた細胞療法、免疫療法、がん治療、さらには臓器移植、創薬に関連した基礎・臨床研究などで先端的、探索的研究を行っておられる先生方に広くお集まり頂き、病院地区に「九州大学・先端医療研究フォーラム」を発足させ、2〜4週に1回程度の会合と(本学研究者による)セミナーを行い、研究面および研究費などの情報交換、部局、研究室を越えた研究分野の形成、さらに今後の方針などについて討議して、最終的に「九州大学独自のTranslational Medicine、Health Scienceの拠点形成」を目指してはどうかと考え、「九州大学・先端医療研究フォーラム」をスタートさせました。我々のこのような趣旨につきまして御賛同頂き、御参加を頂けますようお願いいたします。

 

平成14年4月

発起人: 桑野信彦(医学研究院)
松田武久(医学研究院)
橋爪 誠(医学研究院)
岩本幸英(医学研究院)
田中雅夫(医学研究院)
居石克夫(医学研究院)
原田実根(医学研究院)
田中輝男(歯学研究院)
坂井英隆(歯学研究院)
姫野 勝(薬学研究院)
村上輝夫(工学研究院)
渡邊 武(生体防御医学研究所)
世話人: 橋爪 誠、松田武久、渡邊 武




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